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シャープ栃木 山岳部 山行報告
【山 域】栃木県 那珂川水系苦戸川 井戸沢
【日 程】1999年9月5日
【形 態】沢登り
【メンバ】佐野英樹 神谷春仁
【コース】深山ダム−−旧三斗小屋宿跡−−井戸沢分岐−−二股−−流石山−−大峠
−−旧三斗小屋宿跡
【文 責】佐野英樹(1999年9月7日)
【紹 介】那須連峰付近の沢
9月5日
6:30 佐野邸 集合
今年の夏は天気に恵まれ、その分9月に入ってからじとじとした天気で
すっきり晴れたことはなかった。
しかし、今日は打って変わって快晴となり、ここぞとばかりに家を出た。
8:15 旧三斗小屋宿跡 発
今回の目的は、前回(7/26)に井戸沢にTRYして失敗した経緯があり、そのリベンジとなる。
今回は、迷うことなく伏流になっている井戸沢に入る。合流点では殆ど枝沢に見える。(^^;
8:45 20m滝
しばらく歩くと、水が現れてくる。さらにゴーロが続き、1番目の滝に出る。
この滝は、直登を避け、左岸を高巻きぎみに登る。
浮き石があり、この沢で最も危険だったが、残置ハーケンに頼りながら、どうにか高巻いた。
9:10 15m滝
このころになると、沢もかなり明るくなり、流石山の稜線や那須南部が見渡せる。
下界からガスが上がってきているが、上空天気は快晴で、気分もはやる。
15mの滝は、直登は難しく、右岸を高巻く。
高巻きすぎを気にし過ぎ、ヤブこぎで中段あたりに出てしまい、
さらに木をよじ登るように登った。
10:00 二股
二股まで来ると水量も徐々に減り始め、核心部は終わったことを物語っている。
コース図通り、右を選び、がんがん高度を増す。
この辺からまたゴーロ状になり、しかもがれている。
浮き石に気をつけながら、慎重に歩く。それにしても、神谷さんは速い。体力の固まりなのか、
それとも、体脂肪をエネルギーに変えるバームの効果が出てきたのか・・・。
10:30 つめ
いよいよ水も枯れ、つめに入る。
この頃になると、傾斜もかなりきつくなって、稜線を見上げるようになる。
やはりがれており、落石に注意しながら登る。
つめは快適で、稜線に取り付くほんのわずがだけヤブこぎをしたが、熊笹の丈もひざまでで
なんなく稜線にたどりつく。
11:00 流石山 着
稜線上のルートにも熊笹が覆い被さって、ルートを見えなくしている。
流石山−大倉山間は、人が殆ど入らない為かと想像する。
この頃になると、ガスが上がってきて時折、田島の町並みが見える程度となる。
ここでランチをとる。
ここで逢ったおじさん2人組のひとりは、この流石山で、栃木百名山を制覇したという。
栃木に100もの山があるだけで少々驚きである。やはりブームによるものか・・・。
11:25 発
12:00 大峠 着
大峠までのルートもやはり熊笹に覆われており、全然ルートの状況がわからない時もあった。
おかげで足首をひねり、しばらく痛くて歩けなかった。
すれ違う登山客もかなりいて、決して廃れたコースでもなさそうなのに。
2年前にきた時より確実にルートが見えなくなっている。
さらに2年後にはどうなってしまうのか、少々不安になる。
12:55 旧三斗小屋宿跡 着
快適に飛ばして、1時間弱で小屋宿跡まで戻った。
しかし、相変わらず下りは速い。
それにしても、完璧なコース取りと天気のよさに、前回のリベンジは果たせたような気がする。
『総 評』沢は明るく、つめは大きなヤブこぎもなく、とても快適に登れる。
ザイルを出すようなところもなく、初心者でも気軽の登れる。
強いて言えば、東京近郊と違って、あまり人が入っておらず、
浮き石が多いので注意したい。
那須には快適なつめの沢が多いと聞いているので、どんどん攻めたいと思う。
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