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シャープ栃木 山岳部 山行報告
【山 域】福島県 安達太良山
【日 程】1999年9月19日
【形 態】縦走
【メンバ】佐野英樹 神谷春仁
【コース】安達太良スキー場−−金明水−−くろがね小屋−−安達太良山−−鉄山−−
馬の背−−勢至平−−安達太良スキー場
【文 責】佐野英樹
【紹 介】日帰りで行く日本100名山
女性的なイメージのある山々であり、傾斜もあまりきつくなく、ハイキング気分で十分楽しめる。
9月19日
6:30 佐野邸 集合
今年は、秋口から台風が多く発生し、ここのところずっと天候は悪い。
今日も天気予報によれば、若干の晴れ間が期待出来るとのことだが、
朝から霧雨まじりの曇天模様である。
憂うつな気分のまま、とりあえず天気が悪かったら、温泉に入って帰ってくるつもりで出発した。
8:40 安達太良スキー場 発
二本松ICを降りて、岳温泉に入っても、天気は一向によくならない。
これは難しいなあと思ってスキー場まで上がっていくと、
ここから急に天気がよくなってきた。
どうやら、雲は低く、天気が悪いのは下界だけだと確信した。
スキー場を出発し、林道を歩き始めた頃には、真夏のように太陽が照ってきた。
10:00 くろがね小屋 着
それにしても、登山客が多い!多すぎる!!
確かに日帰りの登山にはもってこいの山域ではあるが、
スキー場にバスで乗り付けて、ぞろぞろと登ってくる中高年層が多すぎる。
それに輪をかけて、遠足の子供たちや父兄や先生やらで、ごった返している感じだった。
林道をショートカットする抜け道(かなりぬかるんでいたが・・・)で、子供たちを
ゴボウ抜きにし、ちょっとでも静かな山行を望んだ。
くろがね小屋まで着くと、硫黄のにおいが、かすかにし始め、火山の色合いが濃くなってきた。
小屋はこの時間でも“準備中”の札が下げられており、有毒ガス騒ぎによるものかなと想像する。
途中、金明水で水を補給する。
11:00 安達太良山 着
くろがね小屋からの登りからがこの山行で一番つらかった。
全体的にしっかりとしたルートではなく、火山特有の岩がごろごろした中をよけながら登る。
安達太良山直下に、りんどうの群生があり、壮観であった。
直下にも関わらず、沢の水量が多く、地下から吹き出しているのかと思う程だった。
ピークに着くと、景色は絶景であった。磐梯山や桧原湖が見え、廻り一体、雲海となっており
まさに、ここだけ天気が良いようである。う〜む、日頃の行ないか・・・。(^^;;
ピークはあまりにも登山客でいっぱいで、ランチは鉄山でとることにした。
11:40 鉄山 着
途中、沼ノ平が見えた。
稜線を歩いていても、硫黄のにおいで、時々くらくらするくらいであった。
沼ノ平コースも閉鎖されており、1997年9月の火山ガス事故惨劇が想像される。
現在でも、泥水の噴出と噴気地熱地帯や高温の流水が引き続き観測され、
有毒ガスも発生しているそうで、引き続き、注意が必要な様子です。
鉄山に着くと早々にランチをとった。
安達太良山を眺めると、相変わらず人がびっしり付いており、
ブームにも程があると思った。
13:30 安達太良スキー場 着
鉄山からは、馬の背から下山した。
このコースは子供たちもぞろぞろ通れるくらい、楽なコースとなっている。
僕たちは、相変わらず下山スピードは速い!
がんがん登山客を抜き去って下っていく。
まあ、足腰が強い間だけかなと思った。
スキー場まで下りると富士急ホテル内の“奥岳の湯”に入った。
特に普通というか、ホテルの風呂場感覚で、取るに足らない感じであった。
露天風呂はかなり熱かったが・・・。
『総 評』高速道路からも近く、しかも年輩客にはロープウェイもかかっており、
アプローチが非常に楽である。山並みも女性的で、特に切り立って危険なところもなく
初心者向きである。その為、登山客が多く、にぎやかである。
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